木枯。
■ 外に出ていた。
旅というほどのこともなかった。
所用を済ませると中くらいのホテルに篭って文庫を読んでいた。
食事には米の種類が書いてあるのだが、最近あまりありがたく思えなくなっていて、干からびた鯵の干物を残す。
むくんだ鮟鱇の煮付けなどがあれば良いだろうが、二口もあればいいと思ってしまう。
こういうのは薄い虚無感か、そうでもない。
木枯。
■ 外に出ていた。
旅というほどのこともなかった。
所用を済ませると中くらいのホテルに篭って文庫を読んでいた。
食事には米の種類が書いてあるのだが、最近あまりありがたく思えなくなっていて、干からびた鯵の干物を残す。
むくんだ鮟鱇の煮付けなどがあれば良いだろうが、二口もあればいいと思ってしまう。
こういうのは薄い虚無感か、そうでもない。