一生懸命、生きてる。
■ あるとき、休日のデパートというかなんというかにいた。
なんとかしているあいだ、空いたベンチに腰かけ体力を温存していると、隣に男性がいた。
小さなタブレットでタイムランを追っているらしい。
■ 都心部である。
お洒落と言われるような場所である。バブル末期にできたそこは、最近やや黄昏てきて入居も手頃になったと聞く。
近いので時々きていたのだが、休日は久しぶりだった。
■ 若者が手を繋いで飲み物片手に歩いている。
ベビーカーにエンジンを詰んだものがドリフトしている。あれは自動操縦で動くのだ。
眼のあいだがやや開いた、お稲荷さんが洋服を着たような妙齢本格派がオトナしている。センスはいいのだろうか。よくわからない。