この頃から見たあの頃 2.
 
 
 
 
■ 関わったことのある年上のひとを思い出した。
 背は高く野心家で、組織の内部でのやりとりがうまいのだと自負していた。
 新しい電子機器は好きである。
 
 
 
■ ずっと感じていた微かな違和感を覚えている。
 多分、綺麗にしていた配偶者か、一切語られない子どものこと。
 あるいは随分と離れている親のことだったのだと気づいたのは随分経ってからで、表に出ているのは一部でしかない。