柄と品。
 
 
 
■ 美人だけれども、どうも品がないな。
 と思うことはよくある。
 白く透明なモチーフなのだけれど、最後のところで底意地が悪いのではなかろうか、と思って遠くから薄く眺めていると、見事に厄介な性格をしていることがじたじた滲んでくることもある。
 ダンナ、見た目にだまされちゃいけませんぜ。
 今時牛丼屋でひとりで飯喰っているからといって、ケナゲであるとは限りませんや。
 うむう。
 だいたいね、自分で自分のことを美人じゃないけどって言っているのは十中八九本心じゃありまへん。
 ふむう。