思い出さずにはいられなかった。
■ 投げ出すように歌う浅川マキさんの歌が好きだった。
ところが今までおかしな封印のようなものがあり、真面目に聴くことはやめていた。
またそちらの世界に入ってはいけないような気がする。
これじゃ仕事にならない。
という訳もないけどね。
■ ちっちゃなときから、浮気なおまえで。
時折口をつくのは、10代の頃に買った浅川さんのLPの一節である。
寺山修二さんなんかが流行っていて、横尾さんがブック・デザインされた文庫などを読みながら、やや冷めたマンダリンなんかを飲んでいたんだからマセたというか鼻持ちならない。