スタンダードの厄介。
 
 
 
■ デザインの話である。
 例えばロゴであったり、その他比較的使いまわせるようなものを作るとする。
 これにはとても神経を使う。
 人にもよるだろうが、最低で3-4日はかかりっきりになるのではなかろうか。
 ものによっては数ヶ月かかることもある。
 資料を眺めたり頭を冷やしたり、様々な形式で出力してみたりと水面下での仕事は多い。
 
 
 
■ ところが、こうしたものに対価を払うのを惜しむ風潮というのもあって、昨今そうした流れが増えてきているような感じもしないでもない。
 畢竟、色彩の統一がとれていないもの、時間の推移に耐えられないもの、視覚的に安価なものなどが氾濫していく。
 消費者は馬鹿ではないから、このデザインなら幾らまで払うと瞬時に暗算してしまうもので、ここが一番怖い。