坂道の明るさ。
 
 
 
■ シャッターが開くのを待ち、それから出てゆくと街灯がまぶしい。
 やけに明るいのである。
 私はデフのオイルが暖まるの待って、ゆっくりと車を出している。
 ホテルの道端のカフェでは、おしゃれなバーベーキューの時間だそうで、おつかれさまなこと。
 
 
 
■ 確かこんなに明るかっただろうか。
 震災から暫くの間、坂道は街灯が消され、水を届ける宅配の彼が入り口を尋ねてきたくらいだった。