モルタル・マーケティング。
■「ガロ」という雑誌があった。
糸井さんがそのコピーを書かれていて、確か「木造モルタルの王国」だったと記憶している。
うまいことを言うものだと、好景気の余韻が残っていた頃に思った。
■ 例えばSNSで足跡をつけたり「いいね」「いいのかもね」「関係ねえだろ」「こっちこないで」というなにものかを付与することが日課になっている彼がいる。
彼はデブなのだが、瞳が妙に大きく、こども時代は母親に溺愛されたのだろうという風情が残る。
ただトモダチ関係では苛められていて、だって僕の半ズボンは何処のものなんだぜとすぐに言うからだった。
■ ガスコンロがひとつある部屋で、ネットを彷徨う。
オフ会を企画し、いいひとね、と妙齢に言われ、引き出しには名刺が5000枚入っている。