いきの構造。
 
 
 
■ という本がある。
 せんだって古本屋でみつけ、数冊目を買って読んだ。
 哲学や科学、または京都学派などと言うけれども、結局これは辰巳芸者の子弟がなるべく理論的に自分の姿勢なりよってきたるところを構築しようとしたもののようにも視えた。
 若い頃はそんな風に思えたことはなかったのだけれども。
 
 
 
■ それが粋なのか野暮なのか。
 兄さん、何難しいこと考えてはるの。
 振袖さんが、私に言った。