一年ののち。
 
 
 
■ という小説があった。
 泣く子も黙るというかなんというか、サガンの三部作である。
 10代の頃読んだ覚えもあるが、禁断の女子高の机の中に忘れられたクッキーのような味わいで、どこがいいのか分かり難い。