ピクルスとラム 6.
 
 
 
■ 店にはピーターソンが流れていた。
 JAZZの世界ではやや軽く思われてもいるのだけれども、よく出来たプログラム・ピクチャー同様、30(いくつでもいいよ)を過ぎるとその味も分かってくる。
 ジャケットが立てかけてあって、LPを廻しているとは思わないが、おそらくは経営者の趣味なのだろう。
 
 
 
■ 先のフランク・リーバには、ミュートを使ったトランペットがテーマとして流れる。
 もちろん、マイルスからの系譜である。
 ここでニヤリとする方はご同輩。
 フランス映画にはいい音楽が随分ある。
 いい車も出てくるのだが、大抵それは監督がお坊ちゃまだったからだった。