江戸と東京の境目。
 
 
 
■ 本文に関していえば、時々ぱらぱらと捲って、数枚を読んで終わるといった按配である。
 そうした読み方ができる本というのはそう多くもない。
 教養文庫から出ていた「東京の印象」というそれが、小春日和のような短文と絵の集積で、私は好きだった。確か何冊か、棚の中に残っている筈である。