おかねをいれてくれ、ふたたび。
 
 
 
■ 文化というのはどこかグロテスクなものだとおもう。
 せんだって、外で使う通信回線のことを店員に尋ねていると、彼には眉毛がない。
 正確にはあるのだが、綺麗に描かれていて、その爪も手入れされ、かつて絵本で見たかのような先の湾曲した靴を履いている。
 可愛いと呼ばれたこともあったのだろう。
 左手には、目立つ指輪があった。