老いたタンゴ。
 
 
 
■ 東京の外れ、武蔵野の面影が色濃く残る辺りを走っていた。
 一本通りを外れると、どこかで見たことのある昭和の風景が広がり、そこにある自転車だけが新しい。
 洋食と中華。
 と看板のある店があり、唸りながら通り過ぎる。