あずきわらし。
 
 
 
■ 虎ノ門辺りの最中を食べている。
 酒ではなくて、少し苦い茶である。
 この味は江戸あたりのもので、京都や奈良、または北や南にいっては人気がない。
 だいたい、風土にあわないのである。