唇よせればなぜかしびれる。
 
 
 
■「赤いグラス」というのは、60年代中頃のヒット曲である。
 当時の歌というのは、冬は必ずウールのコートを着るかのような、男の半分はまだ帽子を被っていたかのような、そんな按配である。
 時代はカラーに入りかかっていたのだが、その赤はかなり強く、この辺り小津監督のフィルムの話に繋がっていってもいいのだが、省く。