Pick-up on Noon Street 5.
 
 
 
■ 一度駄目になった男たちが、再び浮上できる社会。
 そんなものがあるのか知らないが、少なくともここ15年近く、その可能性は次第に狭まってきているような気配がある。
「一攫千金夢にみて ひいた屋台が5万台」
 というのは、高度成長期真っ盛りの頃、元の都知事が作った歌の一節である。
 あの方も確か、思いの外はやく亡くなった。
 
 
 
■ 私は、挽歌というものをあまり書きたくない。
 書いたとしても、それが誰に充てたものなのか不分明にしておきたいという気分がある。
 ひとり送ったり、ふたりで送ったり。
 いずれわが身も。