パーク。
 
 
 
■ いつぞやの休日である。
 都心にある公園で漠然としていた。
 口調がとても丁寧な店員のいるコンビニで水とソーセージを買い、フェンスにもたれて西の方を眺めている。
 斜め下に、ブリテッィシュ・レーシング・グリーンのSタイプがいて、後ろの窓が開いている。
 あれと思い眺めると、熊のぬいぐるみが置いてあった。
 
 
 
■ タイプSはフォード傘下のものではなく、確かブロンソンが足にしていたものである。60年代頭のもの。ホイルはワイヤーではなく、鉄のそれだから3.8の素のものだろうか。
 これだからな。
 
 
 
■ 30代だろうか、ダディと小さな娘が車に近づく。
 アングロサクソンの方たちである。
 娘がドアを開け、ゴンとガードレールにぶつける音がする。