なにかというと弥彦はすぐ時雨れる。 
 
 
 
■ という一節が、森敦さんの小説の中にある。
 確か短編集「鳥海山」の中ではなかったか。
 森さんの「月山」については、いつか触れようと思っていたのだが時期を逸した。 
 
 
 
■ 放浪をしたりしなかったり。それも若い頃の特権だろうと思う。
 どういう暮らしであってもそれには活計が必要であるし、それを表現しようとすることは、暮らしとはまた別のものだからである。