それらしくみえること。 
 
 
 
■ 仕事柄、他のカメラマンや写真家の撮った作品を触ることがままある。
 細かなデータを見なくとも、あ、これはどのメーカーのどの機種であるかな、と思えることが時々あって、要は最高機種一眼デジタルの色である。
 レンズもおおむね、最も明るいズームを用いている。
 プロというのは失敗が許されないものだから、最もリスクの少ない方法を選ぶ訳で、機材というのもそれに従って選んでいく。高性能のズームは現場ではやはり便利なのだ。
 これは個人的な好みとはまた違う観点である。
 それぞれに設定を工夫したり後処理で加工したりするのだが、最近ではレタッチ専門の職種も存在している。 
 
 
 
■ それらさておき。
 一方、そこまで高画質でなくてもいいという考え方もある。
 高画質というよりも、高い品質と言っていいだろうか。
 20代くらいからのフットワークのいいカメラマンが重宝される。性別は関係ない。
 40近くになりますとね、もう中堅ですよ。
 高いと思われて、皆若い人にいくんです。
 と言っていた彼は、アバルト1台分のカメラを買った。