手ぶらのヒッチコック。 
 
 
 
■ 手前味噌ではあるのだが、緑坂5363は好きである。
 NYでいう東京駅みたいなところの手前で、壮年の男性が信号を見上げている。
 彼はパンツのポケットに手を突っ込んでいて、首から背中の線が胸板の厚い彼地の男性だった。
 手ぶらというところがいい。 
 
 
 
■ 隣にはナターシャ・キンスキーがふくよかになったみたいな妙齢本格派がいる。
 交差点の車は、マニアならご存知だろうレンジ・ローバーである。
 デフが黒く写っている。