後ろからの眺め 2. 
 
 
 
■ その時の彼女と一緒になったかは知らない。
 風の噂で子どもができたという話をきく。
 あいつがか。
 あいつがなんですよ。
 私は甘木36号君となんとなく祝杯をあげた。 
 
 
 
■ 真面目ないい男だった。
 今もそうだろう。
 職場が変わり、地下に潜り、それから海外へいったという話を聞く。
 さてそれはどうかな。
 彼にとって緑坂は天敵だったらしく、あのオヤジがよ、と罵っているという話もままある。