冷たい手 4.
 
 
 
■ 読売新聞が運営していたパソコン通信に「YOMINET」というものがあった。
 時代とともにいくつもの段階があったのだが、個人的には第2か第3くらいの青春をそこで過ごさせていただいた。
「テレホーダイ」なんていう単語でにやりとする諸兄はご同輩である。
 モデムが案外に高く、薄い笛のような音をさせて繋がったり繋がらなかったりする。
 
 
 
■ インターネットの黎明期イゼン。
 パソコン通信というのは例えば下北沢の路地裏にある由緒正しい酒飲みの店、あるいは真面目に淹れたマイセンのカップで淹れるコーヒー屋みたいなものであった。
 雰囲気に馴染まないと別枠を作る。
 簡単に草の根ネットを作るソフトが出回っていて、今のCSSやHTMLを組むような程度で、ネット自体が構築できたのである。