含羞の無頼。
 
 
 
■ という言い方があって、太宰や安吾、それから織田作あたりをさす。
 誰が言い出したものか、暫く経つと黒眼鏡の野坂さんの代名詞になったりもした。

 戦後の無頼派というのは、大体が若くして自滅したものだが、太宰が38、織田作之助が33、老成してみえた安吾ですら50至る前である。
 太宰が成熟したらどうなっていたか。
 個人的にはあまり興味が沸かないでいる。