”Let's get away from it all!"
■ アンドレ・プレビンのアルバムにそういうものがあって、ジャケットは赤で着色されたオープン・カーである。
髪の短い妙齢とソフトを被った男性が乗っている。
車は確かMG-Aか何かで、背景は空の雲。
この取り合わせにはサガンの小説の影響もみられないこともない。
デッカに限ったことではないが、この時代のJAZZのアルバムにはデザインや写真の優れたものが多かった。そのジャケットが欲しくて、つい買ってしまうのである。
■ ネットというかデジタルの時代になって、そうした楽しみは薄れた。
別の楽しみもあるのだから一概に悪いこととも言えないが、たとえばFLASHの画像を動かそうと、あれこれ工夫していたことを思い出す。
で、何日かテストしたものを妙齢本格派にみせると、一発で没である。
写真は動くと品がないんじゃない。