泣くのは女房のわたしだけ の5.
■ これは「津軽数え歌」の一節である。
津軽のひとたちが恐山まで詣でたかというと、ここは真ん中で統治が別れていたこともあり定かではない。
私は、津軽平野をすっ飛ばして、竜飛までいった。
太宰がいうところの、道の果てる辺りである。
■ インターの近くには大体大型店がある。
首都圏で見聞きするレストランも入っていて、味も全く同じだった。
ドームの数倍もあるような敷地に、いわゆるスーパーというかなんというかが並び、軽とご主人の運転する7人乗りの新車が入ってくる。
新しい財閥らしきものができていて、それが今の世を動かそうとしているのだった。