夜の犬。
 
 
 
■「ほんまりう」さんという漫画家がいる。
 私はほんまさんの線が好きである。
 確か関川さんの原作で、池袋というか西巣鴨のガスタンクがみえる辺りに事務所を構える探偵ものを描かれていた。
 例えば狐に似た肉感的な女が号泣したり、一瞬むこうへいったりするときの表情。
 間近でいやになるほどみたことがなければ描けないところがある。