ミント・ジュレック 2.
 
 
 
■ 竜飛岬でその酒を頼もうと思っても、そこには熊とライオンしかいない。
 民宿がある。
 自販機もあって、その向こうは海である。
 
 
 
■ 私は山越えをしていて、ほとんどこれで終わりかと思った。
 何故なら、突然視界が50センチないような濃霧の中に突っ込んだからである。
 路肩は日本海。
 戻ることもできない。