湾岸 B.
 
 
 
■ 電子デバイスの助けがなく、床まで踏める限界があるとする。
 ボディの大きさや重さにもよるが、大体300馬力中ほどではないかという気がしている。つまり、MTで0-100が5秒台前半。ATであれば5秒後半から労って6秒台始めというところだろうか。
 その先についてはまた別のお話である。
 
 
 
■ 緑坂には何度も書いた。
 首都高で速い車というのは、深夜だけ走る年季の入った個人タクシー。
 それから緑ナンバーの黒塗りのセダンである。3.5リッター、4リッター。
 あなたは尻を滑らせているのではないですか、と尋ねたくなる程、コーナー手前でフェイントをかけ、つまり荷重移動をして立ち上がっていく。ドライで速いのは、多くFRであるかのようだ。
 その後を、プレスの英字を左右につけた4トンが追ってゆく。