ハンドレッドマイル 4.
 
 
 
■ 同じ車に長く乗っていると、浮気心が出てくる。
 308のXJRや911の古い奴、E28のアルピナやM5などにも、ついつい眼がいく。
 半ばレストアしつつ乗らざるを得ないような、ある種コレクターズ・アイテムに魅かれるという困った傾向が私にはあるようだった。
 半分の不良っぽさと、そこそこの速さ。
 サーブの絶壁ターボなどもいい車だとは思うのだが、いかんせん廻りの速度が上がっているものだから、ちょっと実用には不足すると。
 どちらにしても、飾って楽しむという感じではない。

 
 
■ こう書くと、いかにも飛ばしているように思われるかもしれない。
 法定速度で第三京浜を流すとき、車の感触は一番分かるような気もする。
 踏めばどんな車でも速度は出るので、問題はそこまでのプロセスだろうか。