ドリフト。
 
 
 
■ あるとき、首都高の何号線かでハイブリットの後についた。
 ルーフのランプを消した個人タクシーである。
 ひとつ前のトヨタであるから、恐らくは20万キロ近く。
 速いのである。
 
 
 
■ 彼はほとんどブレーキを踏まなかった。
 彼。
 だろうとは思う。
 時々左右に振れながら、細いEcoのタイヤでコーナーを抜けていく。
 クリッピング・ポイントの取り方が泣かせる。