車は持ち主に似てくる 2.
 
 
 
■ 若造だった私は、そのタイアを買った。
 グリップもそこそこ、雨にもやや強く、音も煩くはなかったと記憶している。
 ただ減りが結構な按配で、一年も経つとフロントから滑った。
 FFのセダンに雨の足立区上空の首都高で、軽く置いていかれたのだ。