出羽三山。
 
 
 
■ 月山の麓の都市に古い友人が棲んでいる。
 一時同級だった彼女で、角度によっては猿だったが、なに私も角度によっては河童であった。
 渋谷辺りで遊び、いたたまれない夜など、どちらからともなく長い電話をしていたこともある。