海沿いからきた彼。
 
 
 
■ あるときは、夜の青山通りを白ナンバーの小型ダンプがゆっくり走っていた。
 羊羹屋の辺りで、土砂をふりまく。
 私は離れて、飛石が届かないよう心がける。
 ところが信号で後につく訳である。