男の退屈、緑坂。
 
 
 
■ 暗闇坂の辺りで酒を買った。
 飲みたかったからである。
 この辺り暫くこないが、随分と雰囲気が変わり、また同じだった。
 夏でも毛糸の帽子を被った若い男がレジに並んでいる。