NEGROS.
 
 
 
■ 新橋よりの銀座、資生堂までいかない辺りにシガー専門店があって、たまに駐車スペースが空いていると立ち寄る。
 中にいるのは三十路手前の妙齢。銀の眼鏡をかけている。
 もしかするとワザとかも知れない。
 後は、ピノキオの木靴と細身の縞柄のパンツを履いた若い男の店員で、髪の毛は染めない方がいいんじゃないかなと個人的には思っていた。どうでもいいことだが。
 
 
 
■ COHIBAの紙巻をいくつか買う。
 金と黒とオレンジ、または510ブルのサファリ・ブラウンに似た配色のパッケージである。
 結局は血膿色のシートを懐かしいと思う世界の野蛮さなのだろう。