湿った空。
 
 
 
■ 雨というのは億劫なものだが、どこか救いになるようなところもあった。
 いわゆる年末から、北へいったり南へ出たり、これが西か東とならないところが不思議なのだが、日常に浸かりきったり離脱したりしていた。
 全般に気分は晴れない。
 なんだかこんなものか、というような気もする。