潜像退行。
■ 現像に出したポジの中に、暫く放置しておいたものが混じっていた。
色褪せしているコマがある。潜像退行である。
原則的にフィルムは他のひとに触らせないので、空いた時間にスキャナにかける。
手袋まではしないが、HCLのフィルムクリーナーなどは必需である。
時々はローパスフィルター用の綿棒なども使う。
■ 技術は進むのだけれども、そしてある程度はそれに追いついていかねばならないのだけれども、この辺りも半分は間合いと距離の取り方があるような気がしている。
大分進んだとはいえ、まだ液晶モニターでは厳密な発色が厳しい。一般のモデルではほぼ全滅である。
かといって広い色領域に対応しているとされるCRTの専用モデル、その最終型もやや緑が強い出方をしていた。
この辺りの事情はメーカーのサービスマンなどが案外に詳しく、つまり数年経たないと評価は定まらないというようなところもある。
デジタル関係の雑誌はその過程を省いていた。仕方のないことでもあるのだが。
性能と価格のバランスを考え、最近もう一度、CRTの程度のいいものを捜しておこうかなというような気にもなっている。
無駄なこととは知りながら、である。