外苑の西。
 
 
 
■ 坂道の途中に手頃なレストランがあって、時々でかける。
 パンが旨いのである。
 向かい側に、随分昔からやっているチョコレート屋があって、そういえばテニスのスコートのままお茶を飲んでいる妙齢本格派がいたことを思い出した。
 ルノーのサンクとか、E30の320なんかが走っていた頃合である。
 この辺は陸の孤島で、休日でも誰も歩いてはいなかった。