なんかまちがってる 2.
 
 
 
■ 誤解を招く言い方であるが、カメラマンやデザイナというのは、えてして幼稚である。
 玩具が好きである。
 傍目にはたいしたことないそのプロセスに拘り、レンズの特性がどうとかフィルターがどうとか、同じ対象を何度も撮ったり外したりする。
 銀座にあるプロサービスへいくと、シャッターボタンの軽さをカスタマイズして貰っている方がいて、撮影ジャンルによっては大事なことだろうと納得もする。
 
 
 
■ 使うソフトもしかりである。
 これがいいんじゃないかと決まるまで、何種類もテストする。
 一般に雑誌等に書かれている通りではないので、実際はやってみなければ分らない。
 一見無駄に思えるようなことを、ある職業の方々は延々と繰り返している。
 自分なりのワークフロー、スタイルを作るためにである。
 イメージと言ってもいい。
 
 
 
■ どんな職業であれ、凝らない人はいないのではなかろうか。
 一度徹底的に凝って捨て、うんざりしながらどうでもいいと考える。
 しかしまたそこに戻り、これしかすることがないのだと、夜中にもそもそ始めるのだった。