霧の180.
 
 
 
■ 200と書かないところが、ある意味節度だと考えていただきたい。
 CBの750。K0とかK2とか、いい音がしたのはK0からK1辺りまでだったが、どんなに助走をしてもグリーンのメーターパネル上の針は、180から下がってはくれなかった。
 タンクの上に伏せているのにも疲れる。
 第一、頬が痛いのである。
 
 
 
■ カワサキからZ1が出てZ2になり、これはDOHCだから200は軽いと10代の小僧達が騒いだのが70年代。
 海沿いの国道や県道を意味なく、親を泣かせながら夜な夜な走った。
 刀の1100だったろうか、240という数値を出してあれこれ遊ぶ。
 フレームの捩じれ具合に味があると、口バトルを繰り返す。
 今時、綺麗な刀を見ることはほとんどない。