二月尽。
 
 
 
■ 忙しく、車に乗っていない。
 プロラボに出したポジの現像も、気にはなっているのだが取りにいけずにいた。
 スタッフに頼もうかという気もするのだが、急ぎのものではないので、まあいいだろうという按配である。
 最近ポジというのはそういう位置づけになっている。
 暫く寝かせるかのような。
 
 
 
■ そうこうしていると薄い風邪が身体に入って、次第にそれが厚みを増す。
 これはいかんな、とかかりつけの医者に薬を貰いにゆく。
 矩形のスペースから一歩も動けないことが何日か前にあった。
 
 
 
■ 遠くで子供の泣き声がする。
 父や母の顔が浮かび、何かをくりかえしては遠くへと去る。
 定番なのだな、と思いながら私は夢をみていたのである。