中がひろい。
■ 確か宍戸丈さんは、50歳になるまで身体を鍛えていたという。
本当か嘘か。
たまにそのお姿を映画やその世代向けのカタログなどで拝見すると、憮然とした顔をされ、新素材の暖かい下着などを身につけておられた。
この辺り、同じ男として思うところはあるのだが、ゆっくりと口にしない。
■ 例えば渡哲也さんが、随分と前に大病をしている。
復帰できるかを危ぶまれたこともあったが、あの声と独特の風情は健在だった。
私が日活映画が好きなのは、こうした歴史があるからだと思う。
鈴木監督の作品に出ている渡さんなどは、今見てもシュールである。
「流れ者には女はいらねんだ」
やや訛が残るが、昨今これをある界隈で言えば、「女はいらねえニダ」「アルヨ」などとなり、ムヨーな誤解を招く。