十二月のこのまっくらな真夜中に 5.
 
 
 
■ 部屋を暖めながら、ひとつふたつ原稿を書いていた。
 年明けに企画を出すその草案のようなもので、紙袋二つばかりの資料が廻りにある。
 かたちになってきたかな、というところで酒を嘗め始めた。
 AVO というシガーを半分だけ吸う。
 空気清浄機がまわる。
 雨が強くなってきた。