Stairway to Heaven 3.
 
 
 
■「夜の魚」一部に、ツェッペリンのこの曲が出てくる。
 
 
 
 日曜の夜なかば、葉子を送るため、第三京浜に乗った。
 雲は斑であり、風が吹いている。
 フロントフォークを伸ばしたハーレーが、芯のないマフラーで隣に並んだ。高圧縮の新しいエンジンだ。国産のゴーグルに旧ナチのヘルメットを被っている。
 昔、透明なチューブの中に麻薬をつめ、キャプテン・アメリカは南部へ向かった。撲殺された弁護士をニコルソンが演じた。
 架空の好況の後、暴力の気配が街に戻っている。
 終点のパーキングでジャガイモのようなものを食べ、缶コーヒーを飲んだ。
 葉子と運転を替わる。トンネルを幾つか越えた。道は比較的空いている。
「これ、ツェッペリンでしょ」
 ジミー・ペイジのギターは、まだ静かだ。
 
 
 
■ 今このサイトに載せているものは、後から編集を加えたもので、改行をかなり削っている。
 本来は一画面にせいぜいが5-10行。
 余白に意味があるのだが、これを活字に組むとなるとまた文法が異なってきていた。