消えたベントレー 2.
 
 
 
■ 青山界隈の地下駐車場に入ると、ベントレーが2-3台駐まっている。
 AMGも911も、まあそうかね、という按配で、一体どうなっているのかとも思うが、人生とはそんなもので、東京の一部もそんなものである。
 
 
 
■ ブロック少し外れると、どうしてここにこれがあるの、と呟きたくなるサンクのミッドシップがいたりした。
 結構いい状態らしく、私は2秒だけ足をとめた。
 ヘッドランプはシビエの黄色である。
 仏では永くイエローのライトだったのだが、統合されて変わった。
 エレベーターで上に昇るとシトロエンのショー・ルームがある。
 パンツの細い背広を着た営業マンがクセジュ文庫だった。
 今は大学で教授を張っている奴の下宿にいくと、ビニールのかかったクセジュを読みながらラーメンを食べていて、私は土産の弁当を一緒に開いた。