ル・マンのヘッド。
 
 
 
■ 新橋から銀座にかけてのガード下に、赤いモトグッチが停まっていた。
 70年代後半の、ル・マンの850である。
 だから銀座は怖いよね、と思いながら暫く眺めた。
 V型2気筒のヘッドからオイルが滲んでいて、本気で廻すとパンツが汚れる。
 スイング・アームに錆があって、そのままにしてある。