師走のヤサグレ。
 
 
 
■ という題でメールを書いた。
 同世代のジャーナリストと、なんとはなしに飲もうということになったからだ。
 場所は銀座裏。北千住でも良かったのだが、帰り際が困るという。
 昔浅草界隈で飲んで、電車がなくなり、そのまま曖昧宿に泊まって随分高かった覚えがある。指で触ると、過酷な畳であった。
 浅草というのも、夜が更けるとなかなかヘビーなところがある。
 
 
 
■ ひとりは酒を止められているとか言って、手羽先ばかりを食べていた。
 大根食わなきゃだめだよ、とサラダをあてがう。
 焼酎のおかわり、と叫ぶと、北澤さん出世したじゃないすか、こないだは一番安い奴くれとか念を押していたのに、と指摘される。
 やだね記者って、メモとっているね。
 150円くらいの階級上昇。おお、弁証法。などと言って男たちは騒ぐ。
 隣には妙齢の方々が楽しそうにサレテおられた。