エバンスは甘いわね。
■ と書くと、色々と異論があった。
地方都市のJAZZ喫茶のマスターなどは、時折顔を出すといまだにいう。
ほぼ、からむと言っても良いのだが、世話になったこともあって私は暫く付き合っている。なに、どうでもいい議論をしたいだけなのだ。
■ この台詞は、「夜の魚 一部」の中の晃子が言った台詞である。
30代の背中を伸ばそうとしている妙齢中ほどは、ベットの中はいざ知らず、ほぼ無理をしてヒールを履いている。
例え化粧をしなくても、廻りに対する評価は厳しい。
ひとりふたりそうした友人がいると、例えば作品の出来などで辛辣な声も聞けるのだが、一度にとなると、それはまたそれで厄介である。
■ そうね、大分一人前になったみたい。
いや、相かわらず。男のおばさんみたいだわよ。
まあデザインはいいけれど、この色使いだと蒲田駅前商店街のモールだわね。
彼女たちに悪意はない。毒を吐いているという自覚もない。
何があるかというと、わたしはこれが好きなのという生理的な断定である。
ま、それが全てなんですけどね。