青い瓶の話。
 
 
 
■ 飲むものがなくなったので、青い瓶を振ってみた。
 裏返すと、スピリッツと書いてある。
 ぬるいのは、旨くはないのだが仕方なく嘗めている。
 躯の中に、薄い澱のようなものが溜まってゆくのが分かる。
 しばし、それを眺めている。
 
 
○昔坂 vol.883 94年5月